コーチングに必要不可欠な「具体と抽象」
コーチングを身に付けるにも「具体と抽象」が重要です。
そう感じたのは、先日息子のTRMを久々に見に行った際、ハーフタイムで監督からコーチングに関してダメだしされていたのを聞いたからです。
コーチングとは目的達成のために気付きを与え、主体的な行動を促す方法です。
コーチングの方法としては声で示す方法が主となるでしょう。
その声を出し方に「具体と抽象」の行ったり来たりが必要になってくるわけです。
「ファイト!」「切り替えよう!」「奪われるな!」「先に触れ!」などなら、仲間のモチベーションを上げるための「声がけ」なので問題ないでしょう。
しかし、サッカーの勝敗を分けるようなコーチングだと簡単にはいきませんよね。
例えば「後ろ!!」というコーチングだけでも、
✅後ろにパスしろということなのか?
✅後ろから敵がボールを奪いに来ているのか?
分からないわけです。コーチングされた側の理解によって捉え方が変わってくるわけですね。
ゆえにコーチングする際は、相手の理解がどこまでなのかを意識して言葉を選ぶ必要があるわけです。
「後ろ!」だけで分かってくれる相手ならいいです。それで分かってもらえない相手なら「後ろから来てる!」や「後ろにパス!」と言葉を具体的にする必要があるわけですね。
でもそうなると「できるだけ具体的なコーチングをすればいいのでは?」と思ってしまうものです。
しかし具体的を求められるとそれだけ言葉を増やさなければいけません。1秒も満たない時間の中で長い言葉を選んで発することは難しいことです。
ゆえに求める行動を的確に伝えることができる抽象化能力が必要になってくるわけですね。
サッカーのコーチングひとつにも人間関係がある以上、言葉の具体化・抽象化が必要になってくる。
そしてそれが上手くいくには、普段のトレーニングから声を掛け合ってお互いの理解を知っておく必要があるということです。
試合でいきなりやろうとしてできるものではありません。
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