ロングボールの蹴り合いはバカサッカー

ロングボールの蹴り合いはバカサッカーというか、バカになるサッカーだと思います。
その理由は、ボールを前に運ぶためのパスコースを作る動きや、パスと見せかけてのドリブルなどの駆け引きがなくなるからです。
要するに、相手に2択を迫ってクリアしていく意識がなくなるからです。もっと言えば、頭を使わないサッカーだからです。
確かに、ビルドアップするのは怖いでしょう。相手に嵌められるのが怖い。それ以前に自陣地でサッカーをするのが怖いのは分かります。一つのミスが失点につながる可能性は高いですからね。
でもロングボールを蹴っていても、99%相手にボールを渡すだけなので、失点にはならなくても点を取る可能性は1%も満たないでしょう。
もちろん、マンチェスター・シティのハーランドぐらいフィジカルがある選手がFWにいるなら別ですが(笑)
ロングボールを蹴り続けていて得点を奪えるか?
同じことを繰り返していれば、相手も同じようにディフェンスするだけです。だから違う結果は生まれません。
ボクシングで言えば、無謀にパンチを繰り出しても相手はガードを固めるだけです。
そんなことを繰り返さないで、一歩引いてみる。そうすれば相手は出てきます。そこにスペースという隙が生まれるわけです。
ロングボールで攻めたいなら、相手を引き付けるためにビルドアップする振りをして、相手を引き出すべきです。
そうすれば相手ゴール前に隙を作ることができ、ロングボールをいかすことができます。
要するに、2択を迫らなければ勝機は生まれることはないのです。
中学になってサッカーが下手になる
中学サッカーになってから、ロングボールの蹴り合いが多く見られるようになりました。
下手をすれば、ロングボールを知ったことで小学校の頃よりもサッカーが下手になっているチームもあるくらいです。
小学生の時は強豪と言われたチームがです。
昨日も息子の試合の送り迎えで3試合ほど観戦しましたが、あまりにもつまらないサッカーであくびが出てしまいました。
応援するパパママは「よく頑張った!体を張った!」とか言ってはいましたが、体を張るのはいいですが、もっとすべきことは頭を使うことです。
成長期でたまたま大きくなった体を使っているだけではサッカーはうまくなりません。相手が弱ければ勝てるでしょうが、スペインの小4相手ならコテンパンにされるのではないでしょうか?
バカにさせないために!
拾えたらラッキーのロングボールサッカーではバカになります。選手をバカにしないためにも、リスクを承知で繋げるサッカーをすることが必要なはずです。そしてそのサッカーのほうが選手たちも楽しいはずです。
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