「考え抜く力」を構成する3つの要素

うちの息子も中3。要するに受験生になります。まさにあっという間!ですね(汗)
で!何となく受験のことを考えていたら、受験って長ーい挑戦ですよね。合格するという問題を長期に渡って解決する挑戦です。
先日、「メモで自分を動かす全技術」という本を読んでいてあるものに目が止まりました。
それは「考え抜く力」を構成する3つの要素というものです。
その3つとは、
- 課題発見力
- 創造力
- 計画力
です。
課題発見力とは、現状を分析し、目的や課題を明らかにする力です。受験で言えば「自分は何ができていないのか?」「合格するためには何を克服すべきなのか?」を見出だす力ですね。
創造力とは新しい価値を生み出す力。受験で言えば見いだした課題をどう解決するかを生み出すことだと言えますし、受験を通して、合格以外に得られるものを知ることとも言えます。
そして最後の計画力は、課題解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力。入試という期限までにどう時間を配分して課題を克服するかを思考する力ですね。
この3つは経済産業省が提唱した「人生100年時代の社会人基礎力」の中から引用されたものです。
これを受験と照らし合わせれば、ただ勉強するだけでいいというものではなく、ちゃんと受験に取り組めば、子どもの自立に向けて多くのことが学べるということです。
しかし現実にはそんな理想なことはありません。それは受験を取り巻く環境がそんな理想から遠ざけています。
それは塾や通信教育が「この学校に合格するにはこうすればいいですよ」という道筋を作ってしまうからです。
下手をすれば「今の学力からいうとあなたの目指すべき学校はここです!」と子どもの目標まで勝手に決定されてしまう場合もあります。
これでは言われたことをただこなすだけで、社会人基礎力を磨くことに繋がりません。
もちろん、中学生が全てをこなすことはまだ難しいのかもしれません。しかし、すべてを奪ってしまえば、合格不合格という結果しか得られないと考えます。
これはサッカーに置いても同じです。
- ゲームを通して自分の課題を見つける。
- その課題をどうやって解決するかを考える。
- その課題解決の行動ををどう時間配分して取り組むかを考える。
これらを子ども自ら実践することで、サッカー上達はもちろん、ゲーム上での問題解決力もあがるでしょう。
しかし、見る限りにはそこまで自立した子を見ることはありません。極端に言えば、自分の課題を見つけることもできていないと感じます。
なぜそうなっているかと言えば、そうなる環境で育ってしまったからというのが正しい答えだと感じます。
そうなる環境というのは、子供に考えされることなしに、大人が手取り足取り先回りして子供の道を作ってしまうこと。
「そうじゃない!こうだ!」「なぜ分からないんだ!こうだろ!」そういった発言を通して、子供を自立から遠ざける。または「ここに預けておけば大丈夫だろう」といってスクールやチームに丸投げする。そしてスクールやチームのコーチも先回りして手取り足取り教える。
これではサッカーだけでなく、人間としての成長も見込めなくなります。
大人がやるべきことは、子供たちが考えるための環境を整えること。考えることを習慣にすることです。
何を?どのように?どうやって?と考える習慣を身に付ける手助けをすることです。
サッカーは肉体による競技と思われがちですが、その肉体を操るのは「脳」です。その脳を鍛えるためにやるべき援助をすべきだと思います。
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