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ドリブルを知る順番が違う

わたしは「味方のためにスペースを作り出すドリブル」が一番素晴らしいドリブルだと考えています。

なぜそう考えるかというと、このドリブルには「サッカーはチームスポーツ」という本質があるからです。

Contents

味方のためにスペースを作り出すドリブルとは?

味方のためにスペースを作り出すドリブルはいわゆる「敵を引き付けるためのドリブル」です。

敵を1人引き付けることができれば、最低でも味方は1対1で対抗することができます。そして敵を2人引き付けることができれば、確実にフリーになる味方をつくることができます。

敵を引き付けてフリーの味方にパスすることができれば、確実にシュート成功率、パス成功率が上がります。

まさにチームプレイと言えるドリブルです。

このドリブルの代表例がマンチェスターシティー、グリーリッシュ選手のドリブルです。

上動画1:30~の場面はその象徴と言うべきものです。

敵を2人引き付けて、ゴール前の中央の味方にパス。確実にゴールを狙える選択肢を生み出しています。

わたしのイメージでは、グリーリッシュ選手のドリブルは相手チームの陣形を歪ませるものです。

小さな穴をほじくり返すのではなく、ぽっかり大きな穴を作り出すドリブルです。

ドリブルには「抜く」というイメージが付きすぎている

ドリブルには「抜く」というイメージが付きすぎていると感じられます。

そういうドリブルを紹介する動画が多いですし、試合のハイライトでもそういった場面を切り取って放送されるからそうなるのも分かります。

確かに抜くドリブルはカッコいいです。映像的にも「戦って勝つ!」といった感じですから、日本人感覚では巌流島の戦い(宮本武蔵vs佐々木小次郎)のように映るかもしれません。

でも抜くドリブルはギャンブルに近いです。相手の技術が上ならば無謀と言える行為です。

無謀な行為ではボールを奪われます。それは最善の手段ではありません。

ドリブルはボールを運ぶ行為

ドリブルの本質は「ボールを運ぶ」ことです。抜くだけのものではありません。

具体的に分かりやすいものが、センターバックの前にスペースがある際、センターバックがボールを前進させるためのドリブルです。

こうすることによって、敵陣までボールを押し上げることができ、ゴールを奪う確率があがり、ゴールを奪われるリスクが減ります。

無謀な行為ではありません。最善の手段のひとつになります。なのに「サッカー下手」ほどこのドリブルをしないように思われます。

何をするかというと無理やりロングキックや無理やりスルーパス、無理やりクサビパスなどをするわけです。

試合のハイライトでみたものを実践するわけです。

ドリブルを知る順番が違う。

もちろん抜くドリブルもサッカーの一部分です。ひとりふたり抜けば点を取れる確率は高いでしょう。

しかしそれは相手が自分より弱ければという設定で成りうるものです。

相手が強ければそう簡単に抜き去ることなどできません。

だから抜くドリブルよりもまず知るべきドリブルがあるわけです。

そのためには、一対一練習ばかりさせていてはダメでしょう。

もっとやるべき練習があると考えます。