コツでサッカーは上達しない !
「コツ」っていう言葉は素人にとって、とても魅力的です。それさえ知れば、すべてが上手くいくように思えるものです。
そういうわたしも「大のコツ好き」です。
何かしら悩みにぶつかると「○○コツ」とかですぐに検索してしまいます。
しかしそのコツを知ったところでその場しのぎにしかなりません。根本的な解決にはつながらないわけです。
例えば、ロングキックのコツを検索してみると、
- 軸足はボールから離す
- 蹴る際は軸足を離す
- 左手を斜めにあげる(右利きの場合)
- 蹴り足の内側を地面に付けるように蹴る
- ボールと地面の接点をチィッと蹴る
などなど、人によっていろんな言葉でたくさん出てきます。
でも、これらの言葉をそのまま子供に与えてしまうと、そのまま鵜呑みしてしまいます。
- 軸足を抜けばいい
- 左手を上げればいい
- チィッと蹴ればいい
それをすれば「ロングキックが蹴れる!」と思ってしまうわけです。
で!いろんなコツを頭に詰め込みすぎて、わけが分からなくなり「やっぱり蹴れない!」となってしまうんです。
だからコツばかり追いかけても、子供の上達にはつながりません。
一番大事なことは、
✅ロングキックを蹴るためにはどうすればいいのか?
✅ロングキックを蹴るためにはどういう体の使い方をすればいいのか?
✅どうすればボールに大きな力が加わり、高くあげることが出来るんだろうか?
と考えることなんです。
その考える作業をすっ飛ばしてコツに走るもんだから、サッカー上達につながらない頭脳になってしまうわけです。
ゆえに、ロングキックを蹴れるようになるためには、
一流のロングキックを何回も見て、どのように体を使って蹴っているか自分で見つける。
そして、自分で試行錯誤して何回もやってみる。
やっぱりこれしか上達にはつながらないわけです。
コツの出番とすれば、何度も考えて蹴り続けた後!
その時にコツを知れば「確かに!そうやれば体が上手く使える!」というブレークスルーにつながるんです。
要するに順序が逆なんです。
とにかく!子供に「コツの先出し」はやらないようにしてください。
親子2人で悩みながら練習あるのみです。
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